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立石(たていし)

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なぎさに立石が孤立する秋谷海岸は、古来より風光明媚な地として知られています。江戸時代の風景画家、安藤広重もこの地をおとずれ、風景画に描いています。明治27年(1894年)に葉山に御用邸ができますと、立石は永昭(えいしょう)皇太后のお気に入りの場所となり、そこには茶寮が設けられました。大正天皇や昭和天皇もこのお茶寮でお休みになられています。この地は現在、立石公園となっています。荒磯に砕ける波と松の緑をその滑らかな石の面に映して、泉鏡花の文学碑が建っています。